ポートフォリオとSNS — 受託が「来る」見せ方・「来ない」見せ方

この記事の要点

  • 受託の問い合わせは「作品集」ではなく「解決の実績」から来る。何を作れるかでなく、何を解決したかを見せる
  • ポートフォリオの1件は「課題→提案→結果」の3点セットで書く
  • SNSは「映え」でなく「悩んでいる担当者が検索する言葉」で発信すると仕事につながる

対象読者:受託・BtoBの問い合わせを増やしたい方/難易度:★☆☆/読了目安:8分

目次

「きれいな作品集」が仕事を連れてこない理由

造形物の美しい写真を並べても、受託の問い合わせは意外に来ません。発注する側が知りたいのは「上手いか」ではなく「自分の困りごとを解決してくれそうか」だからです。ポートフォリオは作品集ではなく、解決事例集として作ります。

実績1件の書き方 — 課題→提案→結果

  1. 課題:依頼者が何に困っていたか(例:廃番の樹脂部品が入手できず設備が止まっていた)
  2. 提案・工程:どう解決したか(採寸→再設計→材料選定→試作→現物合わせ)
  3. 結果:何が良くなったか(設備が復旧・純正より安価・納期◯日)

この3点があると、同じ悩みを持つ人が「うちのケースもできそうだ」と自分ごと化できます。守秘案件は数値や固有名を抽象化し、掲載可否を必ず依頼者に確認してから載せます。

対応範囲を明記する(できない事も書く)

方式・最大サイズ・対応材料・精度の目安(公差)・得意分野を明文化します。「できないこと」も書くと逆に信頼されます——プロは自分の工程能力を把握しているからです(BtoB受託の始め方)。

SNSは「検索される言葉」で発信する

映える造形写真は同業者にウケますが、発注者には届きにくい。効くのは「◯◯を採寸して複製した」「△△の治具を1個から作った」のように、悩んでいる担当者が検索しそうな具体語での発信です。技術記事・作業ログは、そのまま「営業資産」になります(考え方は当サイトの副業の現実とも共通)。

  • ビフォー/アフター(困りごと→解決)の構図で投稿する
  • プロフィールに「何を請けるか」と連絡先を明記する
  • 1投稿1メッセージ。技術自慢より「あなたの役に立てる」を伝える

まとめ

  • ポートフォリオ=作品集でなく解決事例集。「課題→提案→結果」で書く
  • 対応範囲(できない事も)を明記して信頼を作る
  • SNSは映えでなく「検索される具体語」で。技術発信が営業になる

次に読む:BtoB試作受託の始め方 / 売れる商品ページの型(販路)

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この記事を書いた人

3Dプリンター歴10年以上・元大手メーカー開発職。3Dプリンター本体・関連製品を販売するEC事業者として、企業・個人向けの導入支援やセミナーも手がける。Japan RepRap Festival(JRRF)副代表。VoronやVZBotなどオープンソース機のチューニングから最新市販機の検証まで、実機ベースで発信しています。

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