ポジティブリスト制度とは?食品にふれる道具づくりの前提を解説
3Dプリンターでクッキー型を売るとき、材料選びの土台になるのが「ポジティブリスト制度」という考え方です。名前は難しそうですが、発想はシンプルです。
定義:ポジティブリスト制度とは、食品にふれる材料について「使ってよいものをあらかじめ一覧(リスト)で定め、原則そのリストにあるものだけを使う」という考え方です。読み方は「ポジティブリストせいど」。対義語的な発想は「ネガティブリスト(禁止するものだけを挙げ、それ以外は原則自由)」です。食品接触の分野では前者の考え方が関わります。
「使ってよいものを決める」という発想
ネガティブリストは「ダメなものリスト」、ポジティブリストは「OKなものリスト」と考えると分かりやすいです。後者は、原則としてリストにない物質は使わない、という向きで働きます。だからこそ、材料が「リストの考え方に沿っている=適合を示せる」ことが出発点になります。
具体例クッキー型を造形するとき、「この樹脂・添加剤は食品接触用として適合している」と示せる材料を選ぶ――これがポジティブリストの考え方に沿った動き方です。逆に、素性の分からない材料をなんとなく使うのは、この発想と噛み合いません。
❌ 誤解「リストに載っていない新しい素材でも、禁止と書いていないなら自由に使える」
✅ 正しくはポジティブリストの発想は「原則OKリストにあるものを使う」向きです。載っていない=自由、とは限りません。対象範囲や運用の詳細は改正され得るため確認が必要です。
⚠ 注意点対象となる材質の範囲、経過措置、必要な確認方法などは制度の運用により変わり得ます。具体的な品目・数値・期限は決め打ちせず、所管や登録検査機関で最新情報を確認してください。
Q. 個人でクッキー型を売るだけでも関係ある?
食品にふれる道具を扱う以上、材料選びの考え方として無関係ではありません。どこまでの確認が必要かは状況によるため、売る前提なら早めに確認しておくと安全です。
Q. 対象になる材質は?
対象範囲は制度の運用や改正で変わり得ます。本記事では枠組みの説明にとどめ、具体的な対象材質は決め打ちしません。最新の対象は所管でご確認ください。
より実務的な「証明の取り方」は、関連用語「材料の食品衛生法適合証明」の記事で扱います。
本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。法令・基準は改正されることがあり、個別の製品・状況により結論が変わります。最終的な判断は所管官庁・登録検査機関・専門家にご確認ください。
