相見積もり

定義:同じ条件で複数の会社から見積もりを取り、比べて選ぶこと。相見積もり(あいみつもり)とは、外注や仕入れで発注先を決める際に、同一条件で2〜3社以上に見積もりを依頼し、価格・納期・品質・対応を横並びで比較する手法です。適正価格の把握と、条件交渉の材料づくりが目的です。

具体例 / こんな場面で使う

3Dプリント製品の外装デザインを外注する場合——A社・B社・C社へ、まったく同じ条件(用途・数量・納期・データ形式)で見積もりを依頼します。返ってきた見積書を、価格だけでなく「納期・品質・サポート・制作範囲・実績」といった複数の軸で横並びに比較し、総合的に「一番得」な会社を選びます。安さだけで即決しないのがポイントです。

目次

事業での意味

3Dプリント事業では、材料仕入れ・外注加工・受託制作など「発注」の場面が絶えません。相場を知らずに1社で即決すると、割高な価格や低品質をつかみやすくなります。相見積もりは適正原価を把握し、利益を守るための基本動作です。取引先に「比較している」と伝わることで、価格・条件の交渉力も生まれます。

⚠ 注意点・失敗しないコツ

いちばん大事:見積もりは“タダ”ではありません。相手企業は人件費と時間を使って見積を作っています。相見積もり・見積依頼の乱発は、相手に無駄なコストを強いる迷惑度の高い行為。「相見積もりばかりの客」と見なされると、優良な会社から敬遠され、相手にされなくなります。

  • 本気で発注を検討する2〜3社に絞る(数が増えるほど相手の負担も増える)
  • 条件は全社そろえる(バラバラでは比較にならない)
  • 選ばなかった社にも一報を(誠実な対応が次の取引につながる)
→ 発注する側のとき本気度と締切を伝え、乱発しない。断るときも一報を入れるのが礼儀。相手の工数を尊重するほど、良い条件と長い付き合いが返ってくる。
← 受注する側のとき相見積もりは「当たり前」と割り切る。ただし確度の低い依頼に無償の詳細見積を出し続けると疲弊する。概算と正式見積を使い分け、力の配分を見極める。
✕ 誤解

相見積もり=「一番安い会社を選ぶこと」。

✓ 正しくは

価格は判断軸のひとつ。納期・品質・対応まで含めて総合評価で選ぶのが相見積もりです。最安値が最良とは限りません。

よくある質問 / FAQ
Q. 相見積もりは何社に頼むのが正解?
3社が定番です。2社では比較が弱く、4社以上は管理と相手の負担が増えます。まず3社で相場観をつかむのがおすすめです。
Q. 価格以外に何を比べればいい?
納期・品質(実績や作例)・対応の速さ・制作/対応範囲・アフターサポートの5点。特に初取引では「対応の丁寧さ」が後のトラブル回避に効きます。
Q. 相見積もりって相手に失礼?
ビジネスでは一般的な作法で、失礼ではありません。ただし「他社にも聞いています」と正直に伝え、条件をそろえて依頼するのがマナーです。
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この記事を書いた人

3Dプリンター歴10年以上・元大手メーカー開発職。3Dプリンター本体・関連製品を販売するEC事業者として、企業・個人向けの導入支援やセミナーも手がける。Japan RepRap Festival(JRRF)副代表。VoronやVZBotなどオープンソース機のチューニングから最新市販機の検証まで、実機ベースで発信しています。

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