PSEってなに? 電源・充電池を使う製品を売る前に、まず知る話

PSEってなに? 電源・充電池を使う製品を売る前に、まず知る話

定義:PSEとは、電気用品安全法(電安法)にもとづき、対象の電気用品につけることが義務づけられた安全マークです。これが無い電気用品は、日本国内で販売できません。そして重要なのは——海外から輸入して売る人にも、この義務がかかるということです。

3Dプリンターで作ったケースにモバイルバッテリーを入れて売る。LEDライト付きの製品を作る。海外の電子ガジェットを仕入れて転売する。——こうした「電気が絡む物販」に一歩踏み込んだ瞬間、PSEは他人事ではなくなります。とくにACアダプタ(電源)内蔵の充電池(モバイルバッテリー相当)は、初心者が最もつまずくポイントです。

具体例該当しやすいもの:ACアダプタ付き製品/モバイルバッテリー/充電式のライト・ガジェット/電源コード。逆に、乾電池で動くだけの玩具など対象外のものもあります(対象かどうかは「品目」で決まります)。(最新の品目区分)

PSEには2種類ある(ひし形◇と丸形○)

ひし形◇(特定電気用品)=危険度が相対的に高く、登録検査機関の第三者検査(適合性検査)が必要。ACアダプタ(直流電源装置)などが代表例です。
丸形○(特定電気用品以外)=自主検査で足りるとされる区分。モバイルバッテリー(リチウムイオン蓄電池)などが該当します。
「自分の売りたい物がどちらか」で、必要な手間とお金が大きく変わります。(各品目の区分)

❌ 誤解「海外で認証を取っている製品だから、日本でもそのまま売れる」
✅ 正しくはCEマークやFCCは日本のPSEの代わりにはなりません。日本で売るなら、原則として日本のPSEが別途必要です。海外認証の有無は、参考資料にはなっても免除の根拠にはなりません。

関連して、電源そのものの選び方は「ACアダプタの選び方とPSE」、内蔵電池の落とし穴は「そのモバイルバッテリー、売って大丈夫?」の記事で掘り下げています。あわせて用語集の「特定電気用品」「届出事業者」もご参照ください。

Q. 自分で作った1個を売るだけでも必要?
「事業として」製造・輸入・販売する場合が対象です。継続的・反復的に売る時点で”事業”とみなされ得ます。単発か事業かの線引きは状況によるため、判断に迷う場合は所管官庁へご確認ください。
Q. 電池を使わない雑貨なら関係ない?
電気用品に当たらなければPSEの対象外です。ただし「付属のACアダプタ」で対象になる例が非常に多いので、本体だけでなくセット内容ごと確認してください。

本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。法令・基準は改正されることがあり、個別の製品・状況により結論が変わります。最終的な判断は所管官庁・登録検査機関・専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

3Dプリンター歴10年以上・元大手メーカー開発職。3Dプリンター本体・関連製品を販売するEC事業者として、企業・個人向けの導入支援やセミナーも手がける。Japan RepRap Festival(JRRF)副代表。VoronやVZBotなどオープンソース機のチューニングから最新市販機の検証まで、実機ベースで発信しています。

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